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２回に分けて「信頼残高をつくる預け入れ」についてお話してきました。
そして大きな預け入れとして、「相手を理解する」「小さなことを大切にする」「約束を守る」「期待を明確にする」「誠実さを示す」「引き出しをしてしまった時は、誠意を持って誤る」の６つについてお話しました。

これらの根本にあるのは、無条件の愛を示すということです。

無条件の愛を示すということは、信頼残高の預け入れを行なうことであり、相手に自然な成長を促します。
そして、協力や貢献や自制や誠実といった原則に沿って生活する動機づけになります。

無条件で人を愛するということは、すべきでない行動を容認したり、甘くなったりするということではありません。
相手の相談に応じ、話をし、「制限」と「結果」の範囲をきちんと設定することです。

では、私たちは、どこに対して無条件の愛を示しているでしょうか？
こういう言葉があります。
「大衆の救いのために勤勉に働くより、ひとりの人のために全身を捧げる方が気高いのである」

この言葉の意味は、こういうものです。

たとえば、１日８時間、あるいは１０時間・１２時間、毎週５日、あるいは６日・７日をかけて多くの仕事やプロジェクトに時間を投資しながらも、自分にとって大切な人（夫・妻、子供、大切な友人、身近な職場の同僚など）との間に、深い有意義な人間関係ができていないことがあります。

この場合、その多くの仕事やプロジェクトを進めるよりも、そのひとりの人間との関係を修復することの方が、より高潔な人格が要求されるということです。

つまりほとんどの場合、目の前にある多くの仕事やプロジェクトに目がいってしまい、大切な人との人間関係をつくることを優先できないということです。

そして、しっかりと大切な人との人間関係をつくることを優先するには、高い人格が必要であり、ひとりひとりに対して無条件の愛と人生の原則を守ることが必要不可欠であるということなのです。

私にとっては、家族・友人はもちろんですが、自分に関わってくれている会員さんやビジネスパートナーなどの方々に無条件の愛を示し続けることが何よりも大切なのだと思っています。

みなさんは、無条件の愛を示しているでしょうか？

この「気づき」をたくさんの人に伝えたいと思っています。
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